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システム開発の真のメリット

システム開発で得られる効果

ご依頼の内容は様々ですが、多くは事務作業効率の向上が一番の効果になります。

システム開発の真のメリット

事務作業効率の向上のためにシステム開発をすすめますが、真のメリットは下記の内容にあると考えます。

・管理コストの削減(管理職、管理部門、管理業務を縮小できる)
・余剰コストの再配分、余剰 人員の再配属(本来投資すべき活動に投資ができる、本来人がすべき業務に再配属できる)
・現場と経営の情報の一体化(一次データを入力すると即経営資料ができる) ・情報を最大限活用できる(全ての情報を一元管理するので未加工の生データから加工データまで活用できる)
ことにあると考えます。

といったメリットがありますが、間違った発注、間違った開発会社選びをすると使えないシステムになってしまうことも多いので下記にシステム開発を進めるにあたっての留意点をまとめてみました。

システム化にあたっての留意点

1.初導入の場合完成を焦らない

発注会社さんはシステム開発は初めてなので完成後の使用環境(特にインターフェース)をイメージできないにもかかわず資料作成(開発業者にリクエスト)をしなければならない。
特にイレギュラー対応が整理されていない(納品後に発覚するので開発側は対応しない)

導入するシステムが使用者にマッチ(業務フローとをシステム化の摺合せの繰り返し)するには1年位時間がかかります。

2.システムをパッケージ化しない

導入後に起こること
・企業のおかれている環境の変化や企業の方針、中長期計画によりシステムの変更の必要がでてきます
・システム化が成功すると、次のステップとして周囲の様々な業務も一元管理する要望が出てきます

パッケージ(固定物)を前提に作って開発しているケースが多く修正改修時にコストと時間がかかり、速やかな環境の変化に対応できない。
 (入力レイアウトは間違いなく変更になるので デザインにコストを掛けない)

3.ブラックボックス化しないシステムになるのか

発注会社さんが全くシステム自体を操作できない開発環境を作ってしまうと開発会社に100%依存することになり、本来全てのデータがシステムに入っているにも関わらず、開発会社に依頼しないと取り出すことができなくなる。

さらに開発会社も開発者に依存しているのが現状で、開発者が退職すると開発システム自体を管理できる人がいなくなってしまうケースも散見します。
企業情報が詰まっているシステムは企業主体性を持って保守運用すべきです。
このことは企業でシステム担当者を置くということではなくブラックボックス化しないシステムを開発することで可能になります。

4.開発言語は何にする

-高度な開発言語で開発費をかけて開発する必要があるのか-
私の発注側での20年と開発側の15年の経験では、中小企業の業務システムレベルは高度な開発言語で開発する必要はなく、簡易な開発ソフトで十分対応できます。現在もその開発ソフトで開発しています。

-低価格のWebアプリで良いのか-
現在様々な低価格のWebアプリが販売されていますが、正にブラックボックス化されていて、自社の情報が自社の主体性で活用できなくなっています。

こんなことがしたいのに、できない、しらない、わからない(ほんとうはできるのですが...) といったことが日常業務に起き始めます。

汎用化されたWebアプリに依存することは会社運営の基幹である業務システムが別の意思で運用されることになります。
今後は高度なITスキルが企業に定着するに従いWebアプリは縮小していくものと考えます。
ただし制度(商法や税法)に縛られている会計ソフトや給与ソフトはその限りではありません。

5.プレジャーボートが必要なのに、戦艦大和を作ろうとしていないか(身の丈にあった開発なのか)

以前弊社の見積に対して、一桁違う見積に負けたことがあります。
この企業は再更新の2回目なので実質の開発費はもっと高額です。
低価格のパソコンでも十分なシステムでしたが、既に複数台のパソコンにシステムを意味もなく分散して運用していました。その差額を利益を生むセクションに投下できるのにと残念でなりませんでした。
このことはハードだけでなく、システムそのものに対してもいえることで、必要以上の機能が満載なシステムを作る必要はありません。必要に応じて拡張すればいいだけです。

6.過去の同業種の開発実績は必要か

過去の開発実績を問われますが、同じ業種であっても企業(ビジョン、環境、企業文化、歴史)により業務フローはことなります。
開発自体は開発ソフトを使って開発しますので乱暴な言い方ですがどの業種でもやることは同じです。それよりも独自の業務フローをどこまで共有できるかということの方がより重要で、どちらかというと他の複数の業種実績の多い開発者(開発会社というより)さんのほうが懐の広い開発ができるのではと考えます。

7.開発者(及び営業担当)は企業での実務経験があるのか

実務経験とは会社勤めの経験のことで、発注会社さんと同じ業種で働いた経験があるかどうかということではありません。
開発会社に所属する開発者は企業での実務経験がない人や人とコミュニケーションをとりたくない人もおり、そのため発注者側に立って(想像して)の開発ができないことも見受けられます。
できれば総務経理、営業、業務等を経験した人が開発することが望ましいと考えます。

8.変化に対応できる開発環境を備えているか

IT環境やインターネット環境の急激な進歩により開発会社は最新の環境やスキルを維持していく必要が生じます。
開発会社も社内で全てのITに関する環境やスキルをブラッシュアップしていくなると高い固定費を維持しなければないので、結果開発費に上乗せされることになります。

開発会社は得意とする分野のみに特化し、 その他のスキルは外部にネットワークを持って有機的に結び合うことが開発費を抑えるキーになります。
社内に環境がなく、外部のネットワークも無いとなると改修時にも時代遅れの開発を続けなければならなくなります。

開発費を抑えるには、最低限開発に必要なスキルと経験をもつ会社が外部にネットワークを持つ開発会社が望ましいです。

9.困ったときに速やかにサポートしてくれるか

システムが稼働した後、様々なトラブルが発生します。これはシステム自体のバグだけでなく、環境の変化(ネットワーク、PC、OS等々)も含まれますので、システムが上手く機能しなくなったといっても、システム自体の問題とは限りません。

その時に開発会社はシステム以外は全く関知しませんというスタンスではなく、他の関係者とも上手く連動しながら問題解決できるよう対応してもらえる開発会社が望ましいです。

10.では適正な開発コストはいくらなのか

数社の見積をとり、上記の留意点をチェックして絞り込むことをお薦めします。

一つの考え方にはなりますが、業務管理、受発注を行うシステムの場合目安はまずは業務担当者か平均の一人分の年間予算ではないでしょうか。
一年目は開発費がかかりますが、二年目以降は一人分の給与が浮くだけでなく、システム開発の真のメリットを得ることができると考えます。 一度構築すれば、退職もありませんし、新人を一から教育するようなこともありません。また、事業が拡大してもシステムはそのまま処理してくれますので二年目以降大きくコストパフォーマンスが違ってきます。


その際の注意点ですが、
「開発費は安ければいい?」
  です

・開発会社側の論理で動いていますのでそこも含めて考える必要があります。
・低予算で孫請会社泣かせの案件もあります
というケースも多いのその時は低価格ではありますが中長期のスパンで見るとどうなんでしょうか。またきめ細かな対応もよく確認する(スピード、コスト)必要があります。
結局中長期的にはそれなりのコストがかかるケースもよくみうけられます。

大きめな開発会社が低予算を出してきた時はきちんと誰が開発をするのか、オリジナルの開発なのか、パッケージ流用なのかを見積の内容も含めしっかり確認して下さい。

一方、小さな開発会社ですと、変動費、固定費とも高くないので、低予算で開発できると考えるかもしれませんが、実際は、経験値が小さい、スキルが低い、外部のネットワークがない等の理由で、導入後に起きる様々な環境の変化に対応できないケースも多いです。
その場合は、実績、スキル、トラブル時の対応をよく聞いておくことが必要です。


以上様々な留意点をチェックして検討をすすめて見て下さい。
弊社もお力になれると思います。
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